7並べの8を永遠に止めてる系物語。
しかも止めてるのは主人公…!
読んだ人ならわかってくれるよな!?
恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。
『このライトノベルがすごい!2024』で1位なんですってね。
納得しかない…!
最近いろいろなろう系や令嬢ものを読み漁ってるけど、この作品はなかなか尖っていて今のところ類似の作品がないんすよね。
ちなみに私はコミカライズ版から入ったけど、ライトノベル版原作の方が好き❤️
心情の描写がこの物語の核なので、ノベルの方がより臨場感あるなあ〜と。
あと単純にイラストが好み。
いや、ほんと面白いんす…けど面白いけどのたうち回る(いろんな意味で)
面白すぎてこのブログは一月前ぐらいから下書きで書き溜めつつ原作何度も読み返してます…続巻はよ……
以下、愛を叫ぶ…
(ネタバレ全開なので原作ノベル読んだことない人は注意です⚠️)
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主人公: ウィステリア・イレーネ=ラファティ
不憫Lv.5那由多(なゆた)。もう取り囲む全てが詰み。近年稀に見る不憫さ。
過去の物語は彼女の意思で1mmも進めなかったけど、これからの展開を握ってるのは間違いなく彼女。
でも関係各所への影響を考えると彼女の思い通り進めるわけにもいかない…もはや大人しくするが吉。
行き止まりに囲まれて流されるしか選択肢のないヒロイン。
もう本当に本当に隙がない可哀想さ。
こんな可哀想なのすごいと思います(褒め)
初恋の人は思わせぶりLv.8那由多なのに、実は義妹一筋でタイトル通りもうそのまんま展開で椅子から転げ落ちたし、23年間、人類が存在しない死と隣り合わせの異世界で孤独に生き抜いた上に、突然現れた男(初恋のクソと自分のことをすっかり忘れた義妹の愛の結晶)に勘違いからの決闘を挑まれ、勝ったら強制的になぜかそいつが自分の弟子に…
一番のポイントは初恋のクソの息子だから自分を死地に送った張本人と外見はそっくりってところよね。
そんな息子に好意を寄せられてしまうというとんでもない皮肉のような地獄。
そしてこの息子のスペックが超ハイレベル。クソ親父も十分ハイスペックなのに、この息子の足元に及ばないレベルの手の届かないレベルのハイスペック息子。
ハイスペックのインフレかよ。
クソ親父もガチ嫉妬するレベル。
そんな息子: ロイド・アレン=ルイニング
若いのに何もかもに冷め切って淡々ととりあえず最上のものを無感情に求めて何も感じなかったこのロイドがですよ!
家族にも自分の命にもさして執着心もないこの男がですよ!
初めて執着を覚え、ガチ恋に目覚める相手が主人公のイレーネ。
何がいいってこういうストーリーにありがちな安易な一目惚れとかじゃないんですよねー
世の中のスパダリに溺愛されてます系って結構一目惚れ率が高いと思うの。
イレーネはめちゃくちゃ美人だけど、ロイドがすぐに一目惚れしないの結構リアリティあるなと思って… だってハイスペイケメンなんて美人見慣れてるもんね🤔?
よく考えれば毎日が美人に言い寄られて囲まれてる日常なのにそんなにすぐに一目惚れしないよな〜
ロイドには最初は別に婚約者(王女)がいますし、何よりその婚約者のためにイレーネをコロ助しに来るんでね…そこから警戒しつつのだんだんイレーネの人柄・性格に惹かれて本当にスローペースで深みにハマっていくガチ恋。
いやもう絶対無意識下ではイレーネのこと好きでしょ??ってなりながらも、王女との関係は長らく否定せず解消せず。
まあそりゃあそう…実際いろいろ事情とタイミングがあって婚約破棄が簡単ではないのもあった。
…とはいえイレーネへの恋心を自覚するまでが長すぎ!心情丁寧すぎて最高だもっとやれ👏
ほんと各所各所で胸が引きちぎられるような想いが吹き荒れているシーンが散りばめられていて、近年稀に見るキュンならぬギュンですよこれ。拍手しすぎて心の中の手のひらが痒くなるレベル……
さて、クソ親父(ブライト)…。
自分に真摯に恋心を向けてきた控えめなウィステリアの気持ちにはおそらく気づいてますこのクソ。(大声)
きっと自分を好きだからウィステリアは自分の求めには応じるだろうと確信して、身代わり生贄になれってウィステリアに言ったんだよね??
めっちゃ下に見てたってことだよね??
そんな下に見てたウィステリアに、自分も嫉妬するレベルのハイスペ息子ロイドがガチ惚れしてるの、ねえどんな気持ち??どんな気持ちなの???(反復横跳び)
むしろ幼い時から自分に夢中だったウィスが、これからの展開で、息子とはいえ自分ではない男に言い寄られて頰を染めている図でブライトはこちらでも何か感じることもあるかもしれない…
なんだかんだウィスは一生自分一筋と奢ってるんじゃないでしょうかこの男は。
ブライト→ウィステリアは恋愛感情皆無だったかというと、私はそうは思わないんだよね。。意外とウィスはブライトの初恋の人だったりしてもおかしくない。
思春期以降、魔法を使えないコンプレックスから本当の自分を認めてくれるロザリーに鞍替えし、ウィスのことはずっとコンプレックスに塗れた暗い気持ちを抱えながら複雑な気持ちで見つめ続けたとしたら…なんか最高ですねそれはそれで(にんまり)
そして義妹のロザリー。
珍しくこの立ち位置の割に、悪女的妹ではなく、普通に義姉思いの優しい妹なんすよね。
でもこの子、無自覚の無神経がすごいのホント…!
義姉が身代わりに生贄になったショックのあまり、そのくだりも都合の悪いこと諸々記憶からスッと抜け落ちて、義姉のお墓の前で「ブライトとラブラブになって子どもが産まれて幸せ〜!❤️」なんて報告しちゃう感じ。
いや悪気ないのはわかるけど…純粋な悪意っていうんかなこういうの。
ウィステリアの生存を知ったら多分ロザリーは純粋に喜ぶんだろうけど、一方でウィステリアのブライトへの想いをウィステリアの死後に自覚したくだりもあったので、昔のまま美しい義姉が現れたらブライトの自分への想いに自信がもてなくなりモヤつきもするんだろうか?
何より義姉が息子とデキてる事実をどう受け止めるのか??
快く賛成したり後押しするなんてことはなさそうなので、一気に義姉への敵対心が吹き出すのではないだろうか😨
ブライト&ロザリー夫婦の存在は、イレーネ的には最大のザマァでもあると同時に、もう関わりたくもないのになんでよりによって…という超胸糞展開不可避の伏線でもある…
で、これがこの物語のすごいところなんだけど、イレーネの初恋=ブライトというのは未だロイドにはふせられてるのはね…
ロイドはイレーネの初恋相手に激しく嫉妬し、怒りの感情を持ちながらも、まさかそれが自分の親父だとは気づいていない様子…いや実はもう気づいてる??気づけよ!!!(叫)
ロイドとブライトの確執も根深いようで、ロイドにとってブライトは地雷そのもの。ロイドは魔法の天才だった故に、魔法が使えない父親のコンプレックスをバチバチに浴びて育ち、外見が父親に瓜二つなので、ロイド君自身、過去の女性から自分を通して父親を想われていたという地雷がありますよ…いやもうこれウィステリアは初対面の頃から踏み抜いてますがな…まだ爆発してないだけで起爆スイッチは入っとるがな。
そんなわけで地雷原だらけのこの物語。今もなお地雷がどんどん埋められていて何一つまだ爆発していないぐらいのスローペースな進展なので、今後怒涛の地雷踏み抜き爆発展開になる要素しかない予感に溢れまくってます。
でもロイドはイレーネしか見えてないし、何があってもどこまでも追ってきそうな溺愛ぶりですよNEェ!
しかも悔しいけどめちゃくちゃいい男なんですよロイドほんとに…良くも悪くも若さと才能に溢れていて万能感を持て余しているようで、ウィスばかりは思い通りにならないジレンマ。
冷め切ってる性格のくせに火がついたら別人のように粘着質で超絶自分勝手なところも若さのかたまりという感じでほんとイイ感じです。
とんでもないハイスペイケメンですが、本作の地雷たちに1番囲まれているのは間違いなく彼なんで今後の展開を妄想すると同情の涙を禁じ得ません!
最新巻(ノベル6巻)にはイケメン当て馬くん?も登場しているしな!
イレーネを誰の目にも触れさせたくないぐらい嫉妬深いのにイケメン当て馬がグイグイきてることを知ったらロイドくん憤死してしまうんでは??
でも…いやもうウィス的にはイケメン当て馬くんと外国で生きるのが正解じゃね??
心穏やかに生きられるのはそれしかねえよ…
そう思ってしまうほどにはめんどくさい背景しかないロイド。彼のハイスペのプラスポイントを持ってしても、広がりまくっている地雷原を思うとプラマイマイナスでマリアナ海溝並の地獄の谷まで落ち込みますねェ!
ブライトはブライトで何考えているんザマしょ??という部分は未だ結構伏せられたままで…これから彼も地雷祭りのハズです。あー楽しみ。
今のイレーネと再会したときブライトがどうなるかが、物語の核でもあるんだけど
- ウィス…あのときはごめん…私は後悔してるし謝りたい!→ムカつくな!
- 俺の息子をたぶらかしやがって魔物が!!→ムカつくな!
- (ロザリーに知られたら絶対困る…!密かにウィス暗殺命令)→ムカつくな!
- 実はウィスのことが好きだった!失って気づいた!忘れられなかった!→ムカつくな!
…とどう転んでもムカつく展開しか予想できないなんてそんなことある!?
イレーネは、昔ブライトに「ウィス、ウィステリア」とファーストネームで呼ばれていたから、ロイドには敢えて「イレーネ」とセカンドネームで自分のことを呼ばせている件。
ウィス的には最愛のブライトに呼ばれていた名前で呼ばれたくない…
これ結構ヤバない?ロイドがこの事実知ったらヤバない??
ロイドが自分がセカンドで親父がファーストなんだと知った時の心境やいかに…これまた私的には今後の注目ポイント。
- 親父許さねえ…絶縁だ!でも何があってもイレーネは愛し続ける→そう簡単にいくやろか?なんかモヤる
- 親父に恋をしていたなんて幻滅だ!どうせ俺のことも親父と比べていただけだろう?→今までの燃えるような独占欲と愛は一体?なんかモヤる
- ショックで泣き出す→気持ちはわかるがモヤる
思いつく限り全部モヤるのよ〜(誰)
というかロイド地獄だなほんと!いやこんな地獄が待ってるなら王女との婚約投げ出さなきゃよかった!オワタwwwwwwって今更思ってもおかしくないwww(最低)
有力なのは1と2と3の合わせ技かな。
まずは超ショックは受けてもらって、そこから本当の気持ちを見つけていく…みたいな??
でも6巻読む感じ、彼ももう退路は自分で絶っている感じなので、もうウィスと前に進むしかないんだよなァ!!!
でもロイドの今後は考えれば考えるほどモヤモヤするし、ブライトムカつくし、もうやっぱり当て馬ルートが最高では???(そこ推すな)
そして何より恐ろしいのは冒頭で書いたとおり、7並べの8がずーっと出されないのでね、今物語としては、何一つ解決に向けて進んでいないということですよ!!!!(涙)
いや、一応現世には戻ってきたか。
ロイドも恋心を自覚したし…
王女殿下とも婚約破棄したし…
でもウィスは1番大切な、大切なカードをずっと隠したまま…!!!
いつ出すんですか8を!!!!!!!(叫)
じれったすぎて読者がのたうちまわって死んでしまうwww
今離れ離れになってるイレーネとロイドですが、もしかしてブライトと先に再会することもあり寄りのアリ??🐜
モデルやってるから着飾ってる時にバッタリ!とかね…いやそれ美味しいな🤤(なんの妄想)
とにかく作者さんは何もか描写し尽くす系で、抜け目なくシチュエーション萌えを網羅していく方なのでね…これからも期待しかないわけですよ!!!(大声)
なんて作品に出会ってしまったんだ。
これをここまで読んでくださったアナタ!!!
この地獄共に味わいましょう…今は待つしかない…ああ……